December 26, 2018

競馬界の帝王と王子たち

それぞれの場所でやり抜くことへの称賛

日本プロスポーツ協会(JPSA)が主催する2018年 第51回内閣総理大臣杯 日本プロスポーツ大賞が都内で開催されました。

受賞者のプロスポーツジャンルは、相撲、ゴルフ、サッカー、ボクシング、ボウリング、競技ダンス、スーパーフォーミュラ、競馬、競輪、オートレース、ボートレース、キックボクシング。

評議員にはこのプライズの受賞者に準じて、各スポーツジャンルの協会などの団体からの代表者が名前を連ねています。

ただの財団法人ではなく、公益財団法人。
この評議委員、つまり、スポンサーに公営競技(競馬、オートレース、ボートレース)団体関係者が含まれるからでしょうか、公益というくくりで振興を図ろうというのが大義です。公益を目的とした事業は非課税になるなど税制上の優遇措置をうけることが可能。かつ、公益目的の事業として認められていて「学術、技芸、慈善その他の公益に関する事業であって不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与するものをいう」と規定されています。

    スポーツ功労者文部科学大臣顕彰

  • 的場 文男 (地方競馬)

  • 功労賞

  • クリストフ・ルメール (中央競馬)
  • 赤岡 修次 (地方競馬)

  • 新人賞

  • 川又 賢治 (中央競馬)
  • 落合 玄太 (地方競馬)

設立趣旨
公益財団法人 日本プロスポーツ協会(JPSA)は1990年12月に『プロスポーツの水準の向上と発展を図ることにより、国民の余暇活動の充実に資するとともに、プロスポーツ選手の社会的地位の向上を図り、並びに国民のスポーツへの関心を高め、もって我が国のスポーツの発展に寄与する』事を目的に設立されました。

公益財団法人 日本プロスポーツ協会 オフォシャルサイトより


功労の在り方、新人というスポット

結果論としては、結局は大スターの受賞であるというものですが、客観的な数字が明確な指標となっているようです。

競馬のスポーツ功労者文部科学大臣顕彰の受賞者は、的場文男騎手。地方競馬における単独最多勝の歴代1位に輝きました。武豊の記録と数字の比較をすると理解し易いかもしれません。的場騎手の勝利数は、武豊の単独勝利数のおおよそ倍ぐらいです。また、60を過ぎても現役騎手、プロフェッショナル、実利あるこの記録がこの受賞に更なる華を添える形になったのかもしれません。

功労賞受賞者、クリストフ・ルメール騎手。彼は、親友のミルコ・デムーロ騎手の不振もあるものの、年間最多勝(209勝 2018年12月23日時点)、年間G1最多勝(7勝)、年間最多賞金(44億1404万2000円超)記録を更新しました。
彼のG1で勝ちたいという強い思いは、明確な数字となって現れました。

同じく、功労章受章の赤岡修次騎手は、地方競馬通算3,500勝を獲得しました。今年、中央競馬所属の武豊騎手が達成したJRA通算4,000勝と比較していただきたいです。中央競馬と異なる開催条件(年間開催日数、騎乗可能なレースなど)で、地方競馬の中でも高知という厳しい環境下にある地方競馬で獲得したこの数字は、高知競馬にとっても誇らしい数字だったといえます。

川又賢治騎手も、落合玄太騎手も勝利数がこの賞に寄与したことは言うまでもありません。斤量のハンデがあるとしても、騎乗依頼の馬は有力馬でないことが多い分、勝利(2着でもなく3着でもない1着)を上げることは容易くありません。


ジャパンカップ2018の勝利騎手 クリストフ・ルメールとアーモンドアイ

勝ちたかったら、誰もがわかる数字で勝負する世界。
何のために勝つのか、勝とうとするのか、美談でもあるし、美談だけでは終われない。
競い合うことの起源や、根底にある敬うことができる同志たちの熱いものを
いつも感じられる競馬が大好きです。


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