July 4, 2019

Horseracing

競走の舞台 馬場解放の日

6月23日の行事

東京競馬場の馬場解放の日です。
感謝と今後益々の繁栄を願って、最終日を平和に迎え、送り出したいと願う、ただただ、特別な日です。


各競馬場の開催最終日は、競走馬が駆け抜けている夢の舞台、馬場(芝コース、ダートコース、中山では障害コースも?)が解放されます。
春の東京開催が終了した6月23日(日)に東京競馬場の正面スタンド前の700mほどの芝コースと、ゴール板100mほど手前の200mほどが解放されました。

開催中は、競技の公正を図るために、馬主、調教師、騎手、競走馬など、直接競技に関係する関係者さえも立ち入りを制限されます。馬場を整備する整備士と整備車のみ立ち入ることができます。

競馬業界に直接携わるようになって10年に満たないくらいなのですが、この馬場解放に参加したのは、初めてでした。

馬場解放に参加したかった理由は、単純なものですが、競走馬たちが、どんなところを走っているのか、どれくらいどのように馬体に負担があるのか、それを自分の足で確かめたかったのです。


芝コースは、思った以上に内側と外側で違いもあって、ゴール手前ではどの馬も最後の力を振り絞って走り抜けていることがわかりました。
芝の捲れ具合は、ゴール前2ハロン(2のハロン棒)の手前とゴールでは、目に見えて分かるものでした。
また、感覚として、芝のクッションを感じられるゴール2ハロン前、クッションを感じるどころか、芝を支える砂の層の硬さまで感じられるゴールとそのゴール直前周辺、その直後の直線の馬場状態の違いも感じることができました。
この日は重馬場で、良馬場でも同じことが言えるのかはわかりませんが、時計が出る芝コースへの理解が深まりましたし、一方で、馬の脚にかかる負担のこともしっかり考えて、レース後のケアもしなければならないと、反省しました。省みることの必要性を感じました。
蹄鉄師の存在もこの馬場を歩けば、重要な競馬の担い手であることを容易に理解できます。
過酷なコースだと感じました。

ダートコースの砂圧や深さの話もありますが、雨天時における管理が徹底していることにも驚きました。
その日に行う実施策と事前から備えている予防策の両者を、確実に行っていることをこの目で確認、そのぐタウ策も目に焼き付けることができました。
また、ダートのほうが馬体への負担は少ないという、わたしにとっては根拠のない流説で、確証もなく確信できずにいましたが、芝コースを歩いた後には、流説ではなく、確かな事実としてまた、持論として明言していいものだと納得することもできました。
そしてこの日のダートの馬場状態は、重~稍重で、この季節のこの馬場状態では、差し脚を伸ばすことは、難しいということがわかりました。砂が巻き上がる馬場ではないものの、しっとり言葉どおり、少し重いものでした。
良馬場の場合はおそらく比較的捌き易いものの、砂は巻き上がるのでしょう。砂を被ること、被らないことが馬によっては大きく影響すること、それに対する適正も馬によるものだと、体感としての理解に至りました。


愛おしさは郷愁

この体験を通して、この馬場で懸命に走り抜けていく馬たちを、愛おしく思いました。馬の事情ではなく人間の私情で形成された競馬と競馬事情の複雑さを思い、少しずつでも解いていきたいと、決意を新たにしました。
いつも変わらないのは生きることに実直で、懸命な競走馬たちの姿です。

人間のつくり出した世界です、人間がもっと馬のことを気遣ってあげなければ、誰が気遣うのか。もっともっと、頭を捻って考えていかなければ、この業界の最高峰にある歓びを知ることもなく、淘汰されていることに気づいたときには、手の届かないところまで行ってしまいそうです。
これからも、毎日、その日の100パーセントで愛していきたいです。

総じて、馬たちの勝負の舞台である馬場を、自分の脚で確かめることができたことは、貴重な経験です、想像を超える感慨がありました。


馬と一緒に並走できる日は遠くないと、馬が身近にいる生活を夢見ました。
懐かしい感じ、心が緩んで、感受性マックスで全開、郷愁に似た感覚もありました。


春の東京開催終了日 レース終了後のターフ

馬場を歩くことは、ひとそれぞれで、どんなことをするのか、なにを思うのかは、全く違います。
それぞれの思うことが、馬たちを愛することに繋がってくれたらと、願うばかりです。


「競馬が好き」は、馬が好き、動物が好きから始まったのか、気が付いたら夢中で、大好きになって、それが日常になりつつあって、とてもとても幸福だと思っています。


このサイトも、今よりも少しだけ、耳をピーンと、目を丸く、尻尾をフサフサと振り、毛艶よく、健やかで、多くの人に愛される馬のように、、みなさまに見つめられ、成長させていければと思っています。



Thanks.

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