July 12, 2019

Horseracing

セレクトセール2019

圧巻の取引額

無計画に進めたセレクトセール2019への来訪も、叶い、紆余曲折、正規登録者の同伴として入場することができました。
わたしにとっての兄のような友人であり仕事のパートナー、その知人たちと共に行動させていただくことで、わたしにとってはあってもない幸運が重なり、初セレクトセールにして、孤独とは無縁の有意義な滞在となりました。
競馬業界の実情をこの目で、そして感覚として養うという漠然とした目標も達成しました。
脳裏に焼き付けた膨大な情報の海は、曖昧だった進路に道筋をつける手助けとなり、今後への自信へと繋がることを確認しました。
関係者みなさまのご厚意あっての機会です、有難いことです。機会は、決して自身に由来するものだけではなく、他者の援助あってこのです、それがダイレクト表れるものでした。


本題の「競り」のお話ですが、登録番号1番の1頭目となる馬には、注目の種牡馬のドゥラメンテ産駒の牡馬が登録され、一億円超えで落札から競りが始まりました。


また、競る金額が100万円単位で上がるのが通常で、500万円単位や、1000万円で上がっていく競りは、圧巻です。


セレクトセール3億円超えの取引 本会場入場前 馬房前のパドック

競りを目の当たりにするのは実質は二度目で、一度目は、昨年2018年の7月17日のセレクションセールでした。
このセレクションセールでは、会場のノーザンファームではなく北海道市場多目的ホール内に特設会場を設置しての開催で、この会場の別室にてモニターを眺めるだけのものでした。
ただ、その会場を訪れただけの、不明瞭な記憶しか残っていません。
その会場の活気も違うもので、スポンサーとなる高級車のディラーの出店もありましたが、本開催の主体である馬を見ずして、その高級車たちに目を向ける人が多く見受けられました。


セレクションセールは違いました。
彼らが見ていたのは、車でも、時計でもない、馬です。


1億円を超える投資をする馬主たち彼らの目には、何が映っていつのだろうかと考えると、目の奥の瞳孔が開いているような感覚に陥りました。

彼らの見据えているものは、投資でもありますし、ロマンでもあります。
事業を成功させたり、資産家業で生計を立てる彼らは、それぞれに永続的に目指すものはあり、挑戦し続けることが訓練されたようなものです。
本業に終始することのない飽くなき挑戦のアウトプットそしてのひとつなのか、未知数の可能性を秘めたものを、チャーミングだと思うのかもしれません。
その媒介をするのが競走馬であっただけのことです。もちろん、媒介が競走馬でなければならなかったという馬主もいます。

セレクトセールの台本(もてなし)

1億円を超えるまたはそれと同等の取引を行う馬主たちには、番頭(いわゆるマネージャー的な役割の専門家)が付き添っていることが多く見受けられます。
馬主と同様に、この番頭を知ることが馬主を知ることにも繋がります。
ミニマルに立ち居振る舞い、少人数で行動する馬主は、まさに精鋭。
そこに佇む雰囲気は居心地の良いものでした。
これも主催者側の台本には織り込み済みの事情でしょう。


1歳馬セール(競りの第一日目)の前々日を下見の日程初日として公示、セール当日を含めると会期は4日間です。他のセールの会期に比べると1日~2日余裕のある日程です。
逸る気持ちを抑制するためにも余裕は必要、ノーザン、社台が考える競馬界の繁栄も、馬主あってのものです。
彼らの構想する礼節のあるパフォーマンスは、見せかけではなく、それに伴う実のある実施計画に基づく、蓄積されたノウハウが生きた台本(もてなし)そのものでした。
駐車場に迷うことなく、会場で空腹になることなく、空き時間を持て余すことなく、世界を相手にしても通用する態勢が整っていました。
普段の生活から切り取って考えると、当然と思うことですが、これもシミュレートして半端な出来のものを100%以上にもっていかなければ、当日の成功にはつながりません。


このセレクトセールで、異常に感じられるのは、競りが行われた取引価格だけです。
そのほかは、人が人としてあるべき常識が目の前にあるだけで、パワースポットのように取り巻く空気が活発で、ただとても居心地がよく、懸念していたことは発ち消えてしまいました。。
ここには、ロマンのような、理屈ではないところにある、純粋な世界が広がっていました。


セール会場の駐車場

もしも、機会を得ることができれば、幸運です。
参加する側も礼節をもって臨むことが、居心地もよく、更なる幸運をももたらしてくれます。


セレクトセールカタログ

どの世界でも、飽きず、懲りず、何度でも立ち上がれるように、今をキャッチアップし続け、他から簡単に影響を受けない普遍的な絶対値をもって先を見据えたいものです。



Thanks.

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