Aug 10, 2020

Horse Racing

競馬と経済を考える vol.2

セレクトセール2020

売買総評

2020年7月13日に行われたセレクトセール2020は、売買金額の総計は2019年の同開催より落ち込みましたが、大幅な落ち込みではなく、新型コロナウィルスの感染拡大などによる直接的な影響(自粛による影響含む)や、二次的な影響、あらゆる抑止力が働きましたが、売上金額などへの影響は最小限に留められたようです。

売上総計は、2020年で114億7080万円、前年2019年同開催で115億9056万円、前年比99.0%でした。


2020年度セレクトセール No.114 シーヴの2019 税抜5億1000万円で落札

2020年度の最高価格は、5億6100万円(5億1000万円)で取引された、父:ディープインパクト、母:シーヴ (母父:Mineshaft)、キャスリン ソフィア(Cathryn Sophia)(米G1-ケンタッキーオークス)の半弟です。ショウナンの冠の馬主である、国本哲秀氏が落札しました。
2019年度の最高価格は、3億8880万円(3億6000万円)で取引された、父:ディープインパクト、母:ミュージカルウェイ 、ミッキークイーンの全弟です。メイショウの冠の馬主であった、故 近藤利一氏が落札しました。(メイショウの冠は、相続手続きにより継承されています)

上場頭数 249頭中、売却頭数 229頭で売却率は92.0%で、2019年の222頭/239頭中の92.9%の売却率は下回りましたが、大きな落ち込みはありません。2019年の同開催で上回った数字は、最高価格のみで、最低価格 600万円(税抜)、中間価格3100万円(税抜)は2019年と同額です。総売上額 104億2800万円(前年比 97.2%(税抜))と平均価格 約4553万円(前年比 94.2%)は、税金を考慮したとしても下がったと言えます。

分布を考えると、最高価格は上がり、最低価格は変わりなかったため、取引金額の分布の幅は広がりました。
中間価格、つまり、売却頭数の229頭の中間順位である昇順降順ともに115位にある価格が3100万円で2019年から変わりない価格です。そして売上総計も売却頭数が増えたにも関わらず下がり、平均価格も下がったということは、平均価格より高い金額でで取引された頭数の割合が2019年度開催より下がったということです。
2020年度 セレクトセール サラブレッド 1歳 JBIS公式より


業界関係者が予測していた、ディープインパクト号、キングカメハメハ号などの死亡により、高額で取引される良血馬が市場に不在になったことが引き金とも捉えられます。
このオークションには、たくさんの馬、父と母の、血族の見つめる目があるかのようです。

中央競馬の馬主資格取得の資産や所得の条件は、数年間の実績に基づく堅実な条件で、数年の金融資産や出納を見ていきます。不測の事態があった場合でも、業界全体が大きく影響を受けることがないようにと。急に馬主たちが去ってしまったり、大きく入れ替わったりすることはあまり見られません。
新型コロナウィルスの影響はまだそれほど受けていないかもしれません。

2020年のセレクション、サマー、セプテンバー、オータムの開催や2021年のセレクトセールなど、それぞれ経年とともに潜在していた影響が出るかもしれません。
それでも開催を続ける競馬は、馬主は、生産者は、馬たちは、わたしたちが一体となるパワーはまだ底を見せていません、そう目に映りました。

経済に支配される世界か

競馬領域から超地球主義を知りたい

競馬は人間が人間の都合で構築してきた世界です。
それでもそこには人間ではない馬が関わっていて、それが人を引き寄せる最大の引力になって、人間だけでは見ることができない世界を見せてくれるようになりました。
人間がすべてうまくコントロールしてきた世界のようにも思えます。競馬は国や各自治体を支えることが目的でした、それは変わりました。目的そのものが「競馬」に傾いています。

サラブレッドオークションでの最高価格、競馬の売上、競馬でのオッズ、、、、たとえばこれらの数字も競馬に纏わる数字ですが、それはその数字に寄与する人たちにとっての数字であって、馬たちはこの数字で動くことはありません。どんなにデータを集めても、数学証明はできない世界です。
できたとしても科学的な証明で、終わりがなく、変容し続けます。

例えばわたしは、生きることや言動はもちろん、自分が主体で自分が中心となって世界を考えます。
同じように、他者、他の生命もすべて同じです。

今までの世界は、人間が技術とどうありたいかという思いで生き抜けたのですが、人間主体で考えることだけでは回らない、コロナという生物が人間に対して氾濫を起こした、反旗を翻したとう図に見えます。
超自然という姿を見ています。

経済=マネーの流れ、経済に支配されることがいつの間にか正しい道のようになった2020年。これはわたしの目的ではないです。マネーの流れをつかむことは必要でも、それに支配される世界は全然興味がありません。
見直す機会が今です、気づいたときが「今」です。
もう少し違った超自然の世界を知りたいと思いました。
変わっていくことに贖うことより、もっと、どうせなら見たことがない世界をつくり生きる当事者になりたいです。


最後に今見ている米津玄師にTY

米津玄師のツアーDVDを観ていました。
彼の話はとても穏やかで「変わる」ことへの畏怖でもあり期待でもあり、複雑ながらも希望の光ある世界の話と感謝の気持ちを語っていました。
全く違う業界で世代にも少しずれがあっても、思い通ずるものを感じました。


作業傍ら米津玄師のライブ映像をテレビスクリーンにて愉しむ

一凡人が思いを綴るより、なにかひとつを成し遂げた人が綴る言葉は響きます。
関係ないようなことでも、それはいつだって自分の描く思いによってどうにでもなることです、
出会えてよかったです、米津玄師と彼の作品にも敬愛を。



Thanks.

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