タイトルホルダーでなければならない理由

凱旋門賞で勝つこと

タイトルホルダーには、どうしても凱旋門賞でたったひとつの勝利をもぎ取ってきて欲しいです。

不毛な競馬業界でのマネタイズ構想に、もう区切りをつけて欲しいと願っています。

タイトルホルダーの勝利が変わるトリガーになると信じています。


父、ドゥラメンテ

今でも忘れられない、偉大な種牡馬、タイトルホルダーの父、ドゥラメンテ

彼は、2012年3月22日に生を受け、競走馬デビューを果たしました。

2015年に日本ダービーを勝利して、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞。

翌2016年6月26日のグランプリである宝塚記念の2着を最後に、9戦5勝(内、海外1戦2着)、現役競走馬としての役目を終え、引退しました。

その後、北海道勇払郡安平町の社台スタリオンステーションへ種牡馬入り、2021年の死亡するまでに、約630頭ほどに種付けを行いました。

2021年8月31日19:00頃に、急性大腸炎のため死亡したと発表されています。
9歳でした。


大腸炎など胃腸を患う馬は多くいますが、馬が生物としての存在と考えたときに、過度なストレスがかかっていたものと推察できます。(ドゥラメンテに限ったことではありません)


日本競馬界の強い馬づくりの一環として、リーディングサイアーを目指せる種牡馬への成長を期待されていました。


わたしが何より残念だと思うことは、目先の投機的なものに多くの思いを寄せる結果となってしまったことです。

日本競馬の維持、向上、発展、繁栄のためには種牡馬としてあらゆる血統を繋いでいくことは大切です。

その考えのもと、中長期的なものとして数年に渡り分散させるように血統を遺していけなかったのか?と、疑問を持たざるを得ませんでした。

そして今や当然となりつつある世界的な動向として、人間に限らず、生物に対する倫理観は必要です。

この倫理観は、競馬業界には、まだまだ他人事のように扱われているかもしれません。


幸福だと言える種牡馬へと

ドゥラメンテは、それでも勝ち進めるだけの子孫をすでに遺しています、

その筆頭がタイトルホルダーです。


また、ひとつ違うことは、このタイトルホルダーの生産者であり、実質の半持ちの馬主として公の場で明言されているオーナー、岡田牧雄氏が種牡馬に対する考えにまで言及していることです

大手スタリオンに種牡馬としての預託は行わないということです。

業界としてはタブーです。

その意思を公にすることから、覚悟ある、真摯な、丁寧な思いを受けて取ることができます。


ドゥラメンテへ

大好きな、親愛なるドゥラメンテ、タイトルホルダーに託してもいいですか。
どうか、それを見守っていただけますか?



シンプルに彼に集まるいいところ

タイトルホルダーは、ONとOFFがはっきりしている馬だと思います。

人懐っこいところはたまに傷、馬と人間という立場としての線引が甘いところがありましたが、人間側が立場を弁えて線引するように普段から接していくことで、馬自身も学習してくれました。
愛らしさを残しながらも、賢い一面がより明確に表現できる馬へと成長しました。

彼の一番の強みは、心臓がとにかく強いことです。

人間も同様で、短距離、中長距離のアスリート全般、心拍数が少ないと言われますが、平常時それはさほど他の馬と変わるものではありませんでしたが、フラットワーク、馬場周回の調教、販路調教後の息遣いに乱れは殆どなく、息が上がるといったことはほぼありません。

発汗も寧ろ少ないぐらいですが、体調にも何ら問題はないと見ていました。

馬本位にさせているのではなく、人馬ともに、毎日当たり前に調教を行い、気になることは後回しにせず、考えてから対処すべきアプローチを行い、できることを淡々とやっていくことで、彼らしく、また人間側が望む以上にしっかりとした競走馬になってきたと思います。


関係者のみなさまには、頭が上がりません。

努力するところに必ず巡り、還っていくものです。



栗田調教師と横山和生騎手

タイトルホルダーの成長や展望を考える前提に、栗田徹調教師と横山和生騎手はいつも存在しています。


栗田先生はいつも淡々としていながらも心を常にオープンにして人と接していらっしゃるので、慕われています。

慕われるからには、信念をもって人を信頼しています。

それでも、特定の人や考えに依存したり、固執するような印象もなく、馬主、騎手、生産者ともに、交友関係が広いように見えています。

調教師としてのバランス感覚に長けた方だと思っています。


横山和生騎手は、横山武史騎手の兄で、タイトルホルダーの菊花賞勝利を引き継いで主戦騎手になりましたが、和生騎手が馬主や調教師に信頼を得ての抜擢でもあります。

有馬記念で乗り替わったとき、武史(弟、タケシ)騎手は、タイトルホルダーにつていどんな馬なのかということを熱心に伝えたそうです。

和生騎手もそれに傾聴したと聞いています。


また、今年の宝塚記念での返し馬の際に、横山ファミリー3名がとも騎乗していますが、返し馬でタイトルホルダーがなかなかうまく返し馬を行えない中、キングオブコージに騎乗する父、典弘騎手がタイトルホルダーを先導し、返し馬をスムースに行えるよう促す姿を見ることができました。

横山ファミリーは、典弘騎手、和生騎手、武史騎手と、騎手同士でライバルですが、お互いに詮索も、争いもなく、寧ろ助け合い、応援し合っています。



無事に帰ってきてね

2021年11月のタイトルホルダー

一貫性のない言葉ですが、、勝利よりも、本当に心の、お腹の真ん中にある願いは、無事に帰国してください、の一言です。

この思いだけは、きっとタイトルホルダーが大好きな人のすべての願いだと思います。


思いっきり走っておいで。



わたしたちの馬主へ

馬主の山田弘氏、岡田牧雄氏、凱旋門賞出走のための遠征費用は実費が基本です。

ドバイに代表されるような完全招待と同様の負担ではありません、
出走の夢を叶えてくださって、本当にありがとうございます。



Thanks.